木材は、腐朽しないように維持する事が大切です。
特に雨漏り、雨や雪がかかりやすい位置など、
水に影響を受け続ける部分に注意しましょう。
早めに見付ける事ができれば部分修理もできます。
リフォームされた方の実例です。
2Fベランダの手すりになっていた角柱が大きく劣化していました。
おそらく、手すりを構成していたビスから長年に渡り少しづつ水が侵入し、この柱を劣化されてきたと考えられます。
リフォームではこの柱をもともと撤去予定であり、直下の1F柱にも若干影響が及んでいたため、お施主様へ相談した
上で、なるべく大がかりにならない方法で補強する方法を取りました。
建物には、水の侵入しやすい部位(気をつけるべき部位)というものがあり、ちょっとしたところから構造内へ侵入し、
木材を腐朽させていきます。リフォームをせずとも、このようなけーすでは見た目問題なくても専門家による点検で
疑わしい箇所を「壊さずに対処する」方法もとれます。
堆積した落雪により2Fベランダを支える直下の1F柱が折れた方の修繕の実例です。
解体してみると「折れた柱」の強度はなく、蟻害も出ているようでした。
もともと柱が地面のコンクリートに直付けだった点、及び、築40年以上経っていることより、長年に渡り水を吸い上げる
環境の中、木材劣化に伴い蟻を引き寄せたと思われます。お施主様もこの柱を見てびっくりされていました。
リフォームではベランダを支える構造全部を撤去し作り直しましたが、もともとここまでの可能性がある事を想定した
御見積もりや工事を説明しておりました。地面に直接木を触れるような作りにするとこのような問題は避けられません。
復旧の際には、新しい柱は柱脚金物を介して地面と設置し、同じような現象を引き起こさないように処置しました。
木材を「表し」にしているベランダをお持ちの方へ、別件修理で発見し、ご提案して実施した実例です。
築15年程度経ち、横にかかる木材(梁)の「上面」に何らかの手立てが必要な状態が見られました。
このお宅は屋根の軒がしっかり出ている為、木材に雨や雪がひどくかかる状態ではありませんが、今後を考えると
このままにする事は避けたい為、腐らない板をこの木材に被せ固定し、木材「上面」へ水の影響を防ばないように
処置しました。このメンテナンスを行った数日後、たまたま京都清水寺が同じ目的で木材保護をしているTVが入り、
住む方も私も話題にしました。木材はたとえ「表し(何も覆っていない)」でも、水が垂れ落ちる状況を保てれば
思うより劣化は進みません。この方の木材は撥水効果のある木材保護塗料をメンテナンスし続けておりますので
このようなちょっとした工夫で、木の好きな方はより安心できるのだと思います。
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